Column
結婚相談所の成婚率の正しい読み方——数字より先に、定義を見る

成婚率は、結婚相談所選びで最も目を引く数字です。そして実は、最も比較に向かない数字でもあります。理由はシンプルで、業界に統一の算出定義がないからです。
本コラムでは、成婚率の数字がどう作られるかを分解し、率の大小より先に確認すべき点を整理します。読み終えるころには、広告の「成婚率◯◯%」を見る目が変わるはずです。
統一定義がない、という事実
成婚率の計算には、分母と分子の2つの選択があります。分母は「全会員」か「退会者」か「一定期間の活動者」か。分子の「成婚」は、婚約か、真剣交際の成立か、入籍か。
この組み合わせが相談所ごとに違うため、A社の50%とB社の20%は、どちらが優れているかを意味しません。計算式が違う数字は、並べても比較になりません。
同じ実態でも、数字は大きく変わる
仮の例で確かめます(数字は説明のための例です)。ある相談所で、1年間の退会者が10人、うち成婚退会が4人、在籍会員が100人だったとします。
- 退会者を分母にすると、成婚率は4÷10で40%。
- 全会員を分母にすると、4÷100で4%。
同じ実態から、40%と4%という10倍違う数字が作れます。どちらも計算としては正しく、ウソではありません。だからこそ、数字の大小ではなく定義を見る必要があります。
率より先に確認したい3点
広告の率を見たら、次の3点を確認してください。
- 算出定義の開示。分母・分子・期間が明記されているか。記載が見つからない数字は、判断材料から外して構いません。
- 会員基盤。出会いの母数は加盟する連盟でほぼ決まります。考え方は「IBJ加盟相談所は『どこも同じ』なのか」で解説しています。
- 成婚の定義と自分のゴールの一致。真剣交際で「成婚」とする定義なら、その先は自力で進むことになります。
個人の活動では、別の数字を見る
なお、成婚率は相談所を選ぶための数字であって、入会後の自分の活動を測る数字には向きません。月次の改善には、申込数・お見合い成立率・交際移行率の3つが機能します。詳しくは「婚活のKPIはこの3つ」をご覧ください。
Yohakuの方針
Yohakuは開所から日が浅く、掲げられる実績数値はこれから積み上がる段階です。その代わりに、方針を先に約束します。実績を公開するときは、算出定義・期間・対象範囲を必ず併記する。定義のない数字は、出さない。
数字で婚活を支援する相談所が、自分の数字だけ曖昧に扱うわけにはいかないからです。
よくある質問
成婚率が高い相談所を選べば、安心ですか。
数字単体では判断できません。算出定義が開示されているか、期間と対象が明示されているかをまず確認してください。定義つきの数字を出す相談所は、数字の扱いに誠実である可能性が高いといえます。
成婚の定義は、どこで確認できますか。
契約前に交付される概要書面や重要事項の説明で確認できます。婚約までか、真剣交際の成立か。定義が自分のゴールと一致しているかを、入会前に必ず確認してください。
Yohakuの成婚率は公開していますか。
Yohakuは開所から日が浅く、語れる実績数値はこれから積み上がる段階です。公開するときは、算出定義・期間・対象範囲を必ず併記します。定義のない数字は出さない方針です。
まとめ——定義のない数字は、比較できない
成婚率は、定義とセットで初めて意味を持つ数字です。率の大小に反応する前に、分母・分子・期間の3つを確認する。それだけで、広告の数字に振り回される確率は大きく下がります。
数字を疑う必要はありません。定義を確認すればよいだけです。